備忘録

2003/02/16 (Sun)

ゲーム 「サクラ大戦4 (Dreamcast)」
去年に買ったまま放置してあったゲームをようやくプレイ。

ストーリー、演出、戦闘システム全てにおいて頂点を極めた前作「3」発売から僅か1年、Dreamcast最後の大作としてリリースされたシリーズ完結編は、総所要プレイ時間6時間という、社会人に優しい仕様のゲームになっていた!買った直後に1時間ほど遊んでそのまま取って置いたデータでプレイしたのだが、ゲーム再開から僅か5時間でエンディングに。短い。

ムービーのリボルバーキャノン夜間発射シーンなど節目節目では盛り上がる事が出来ましたが、今回本編の作りはサクラシリーズとして、はっきり言って「雑」でした。

しかし自分は十分満足出来ました。この満足感は「4」単体のプレイで得られた物では無くて、あくまでサクラ1〜3をプレイした上で今回4を終わらせて、シリーズの終焉を見届けた上での感想なのですが。計13人のヒロインのうち最後に選べるのは一人という、当然と言えば当然だがシリーズ通して遊んだプレイヤーにとっては残酷な展開から来る寂寥感も、ゲーム世界の終焉を告げられる様で何とも感慨深かったです。

今回、敵のラスボスの声が広井王子氏本人と言う事で、シリーズで初めて制作者の内面が出て来た展開もエンディングらしくて良かった。繰り返されるラスボスの台詞「自分が産んでやったのに、自分の想いを離れた所で勝手に繁栄する失敗作など滅んでしまえ」と、それに対する華檄団の答え「作品はそれ自体必死でより良くなろうとする生き物だ。例え自分の手を離れても子供として愛してやれ」という、相反する広井氏本人のシリーズに対する想いから出た主張にも1プレイヤーとして感動出来ました。これも、サクラ1〜3がエンターテインメントに徹していて、決して作者の拙い自己主張の場などでは無かった所為なのですが。

自分の中の大神一郎サーガは、今回グリシーヌと結ばれそのまま巴里で骨を埋めたという形で完結したので、今度PS2で出るらしいサクラ5には是非出て来ないでくれと願っています。

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